Sincerely for...

このお話は事実を元にしたフィクションです。 期待は小さく、思い出は大きく。

ずる。




「そういうの、やめたほうがいいですよ」

 で、「そういうの」っていうのがどういうのなのか全くわからないまま、それでも正義がそこにあるもんだと無自覚に信じて断言する。
 自分が得するからそれが正しいって事にはならないしその他大勢が得をするだろうから自分が苦しくても我慢すべきだっていうのも違う。他人には迷惑をかけていないように見えるならその範囲内でなにをしたって許されるし、逆にその範囲をでたら必ず処罰されなくてはならないと本気で信じていたからそれは仕方がなかったのかもしれない。

 でも残念ながら、本当に残念ながら人は『成長』をする。
 必要な知識を感じながら足場を崩していって徐々に徐々に自分の場所を限定させていく。

 だけど、崩れていった足場の上から見えるのは希望でも確約でもなくて、ただ「足場がない」という姿それだけだ。

 使えるから正義で、使えないから悪。
 半ば白けながら「それは違うな」と思う。これは本心だ。
 同じ程度本気で「それが真理だ」と語る。これも本心だ。
 昔と今では、言っていることは同じでもその意味しているところまでは同じとは限らない。これは、言っていることが違っても意味しているところは同じであるという可能性を示唆するものではないというのは、あえて言うまでもなかったのかもしれない。

 そして、こうやって人は『成長』をしていく。


「そんなに私の運転は酷いですか?」
「いや、僕の三半規管が悪いんです。申し訳ない」
 返答として「気にしないで」とか「大丈夫だよ」とか言わないのは気遣いなのか皮肉なのか。なんともいえないので、
「なんとか『乗らない』という方法が見つかるといいですね」
 と、返しておく。

 苦笑いが格好いいのはずる。

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カテゴリ: おはなし 

次から書きます。

 小説になればいいな、と思っているものを書いています。
 それが本当に小説になってくれるのか、ならなかったらどうするのか、書いたところでどうするのか、そもそもこれが何になるのか、全てわからないです。
 やらねばならぬ事は他にも山ほどあり、小説などを書くことの優先度は遥かに低く、ましてやその理由は自分の中ですら判然としていないというのに僕は書いています。

 なぜ書いているのか。
 それは逃亡です。
 挑戦ではありません。
 それは逃亡です。
 格闘ではありません。
 それは逃亡です。

 僕は今、小説になればいいな、と願いながら書いています。
 無駄にならなければいいな、と願いながら書いています。
 完成してくれたらいいな、と願いながら書いています。


 次回から幾つかここに載せます。が、それはいま言った「書いているもの」ではありません。しかし僕が書いた何かである事に違いはありませんので、書いたという事実の為にも載せます。
 一度、二度、三度、と読み直し書き直ししてから載せるつもりです。一日に一つづつ、ある分を読み直し書き直しして、載せて行けたらと思います。

 では、次から書きますのでまたそのときに。


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読んだ。




 嘘ですまだ読んでる途中です舞城王太郎の『みんな元気。』。

 とりあえず第一編『みんな元気。』は読んだ。
 薄っぺらくいえば、並行世界で可能性で選択可能で交換可能なんだから物語内での時間軸だって一筋である必要はないでしょ。だけどそもそも選択可能な選択肢なんていくらでもどうにでもなるよね。
 そんな感じ。

 読みながらぼんやり思ったのは国籍の話。
 家族は選べないし選ぶもんでもないだろう。たぶん。
 それってなんか国籍と似てない? 生まれるときに「おれ、こっちがいいっす」とか言って選ぶわけにはいかない割に、上手いことやると「日本代表!」とかいって持ち上げられるし周りの人間も何の疑いもなくただ国籍が一緒なだけの手の温度も知らない赤の他人をあっさり心から応援したりする。それでいてそいつが悪さしたらく「国の恥」なわけだ。
 一緒です。自分じゃ選べないです。
 でも、それを「選んじゃ駄目」っていうのはどうなんだろう。ホントにそうなの? そうかもね。いや、そうなんだと思うよ。
 ただ知っているべき。いろんな物を、事を。

 よく分からないです。
 何がよく分からないって、僕はSF畑の人間じゃないからこれを「並行世界モノ」と呼んでいいのかどうかも分からないし、法律に関しては土下座しながらビール飲めっていうくらいの無知だし、文芸も文学も知らないし、そもそも舞城王太郎の著書だって半分も読んでないから、もう「なにも知らない」って言ってもいいんじゃないかっていうくらいによく分かってない。(そして恥ずかしい告白をするとラストの父ちゃんは一体なんだったのかさっぱり分かっていない)
 この辺はたぶん舞城王太郎の評論とかをもっと読めばいろいろと分かってくるんだろうけど、正直そんな気分じゃない。読了後の余韻に浸りたいとかそういうんじゃなくて単純に疲れているからです。
 こういうのの解釈とか、そんな大層なもんじゃなくても読書感想でもいいからいろんな意見を聞きたい! そういう友達が欲しい! でもまわりに居ないんだよなぁ、舞城ファンの友人……って書こうと思ったがそもそも俺に友達なんかいたっけ? という反証不可能な命題が浮上するが疲れているので華麗にスルー。そしてこのエントリも華麗にスルー。スルー・ザ・ルッキング・グラス。

 ……こういうこと書いて「オレちょっと舞城っぽくね?」とかニヤニヤ他人の目を気にしながら自慰行為に耽るガキは嫌いです。



 以上、華麗なるコピペ日記でした。

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カテゴリ: じぶん 

愛と愛と愛の愛の話。






 セドリックが私に言う。このままではいけないと。

 私はセドリックに言う。夢はここに確かにあると。





 目の前の石がどうして石と呼ばれているのか不思議なのだと彼女は言う。いつも僕に見せてくれる温かさを持った笑顔で彼女は言う。

 空に浮かぶ雲がどうして雲と呼ばれているのかについて僕たちは考える。幸せという形のないものを噛み締めながら僕たちは考える。

 僕を乗せて走る地球が球であることの不思議と感傷的な孤独感に気づく。僕を包む空に終わりがないという絶望的な全能感に震える。

 僕は球の外側にいる。 僕は球の内側にいる。
 君は球の外側にいる。 君は球の内側にいる。

 世界は常に僕の外の何処かに在って、僕は常に世界の中の何処かに居る。





 私にセドリックが円を書く。僕は君の外にいると嘆く。

 私はセドリックの円を指す。円の外は中になると叫ぶ。





 彼女を抱きしめるとそこには愛があった。
 愛は彼女の匂いがした。彼女は愛の匂いがした。

 抱きしめられた彼女は愛を受け取った。
 愛は彼女の匂いではないと言った。彼女は愛ではないと言った。

 確かなことは、愛が今そこにあるということ。
 確かなことは、彼女が愛ではないということ。

 愛こそが全てだ。 しかし部分に過ぎない。
 全ては愛なのだ。 だが部分が総体を作る。

 一瞬の間に百億の愛がそこら中に生まれ、百億の愛が初めからそこら中に在った。





 私を見ているセドリックを私は見ている姿がここにある。

 だから私とセドリックはここにいる。

 それはつまり私とセドリックの愛がここにあるということ。

 私たちは愛を生み愛を抱き愛に包まれ愛によって愛となり愛になる。





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カテゴリ: おはなし  こころ 

作業中の話



 ご無沙汰しています。kayuです。

 あまりのご無沙汰っぷりに、ブログの更新方法もいまいち思い出せずにおりますが、なんとかなにかしらを書いていこうかと思います。


 さて、題名の「作業中」についてですが。
 何の作業かといえば、そうですね、作文です。創作文でございます。

 ここのところはすっかり、小説はおろか日記さえつける気になれないという程にやる気が出ずくさくさしていたのですが――まあそもそもやる気なんて僕にあったのかというツッコミと共に「勉強しろ!」という檄が飛んできて僕はまたネバネバした深い海に沈み込んでしまいかねないのですがそこを何とか振り切って――なんだか最近、というか今さっき「今こそ書くとき!」という天啓に導かれ、手元にある資料を掘り返したり過去のメールを読み返したり当時の記憶を呼び起こす呪文を唱えたりしているわけですが、正直言って全く要素が足りない。

 僕は書けるときに書いておかないと駄目なタイプなのかもしれないと薄々感づいているのでなんとか必要な情報および資料を集めたいのですがしかし・・・

 で、ちょいと思いついた。
 仲良しの友人に力を借りてはどうか、と。

 で、ふっと気がついた。
 仲良しの友達なんかいねぇだろうよ、と。

 僕は学業並びに人間としての人生をおろそかにして今日まで参りましたが、人間関係もまた同様にしてきたのです。
 例えるなら、手入れをやめて久しい畑のような・・・
 連絡をとろうと思ってもその手段がなかったり、連絡先までは知っていても通話ボタンを押すまでが躊躇われたり、してしまうわけです。

 原因は僕にあります。当然です。状況的要因もあります。僕のここ数年のことです。また相手の立場というのもあります。皆様いまは忙しくも充実したカレッジライフを送っているのです。
 はたして僕は、そこへどんな面を持って話しかければよいのでしょう。
 僕には分かりません。
 ただ、もうやるしかないのかなぁと、決意半分諦らめ半分の心境です。つまり、だからもうやるしかないのかなぁと、思うのです。

 明日は平日です。しかし学生には夏休みなるものが支給されると噂に聞いております。はたして今がその夏休みとやらに当たるのかは僕の知り得るところではありません。
 しかしまあ、知らないものは仕方ないです。
要するに、やるしかないのかなぁ、と。



 そんなわけで、どうせ見てないだろうけど誰かさん、今に僕からのウザーいメルやら電話やらがゆきますよ・・・・



・・・はぁ。



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