人は何故、人を殺めてはいけないのか



そう質問されたとき、僕は呆れや驚き以上に怒りを覚えた

それは、倫理や道徳といったもの以前に人として、生まれながらに持っているべきルールだと思ったから

だから僕は彼に怒り

そしてもう一つ

僕がそのとき答えられなかったということ。明確な答を出せなかったということ







ところで実際問題、何故人を殺めてはいけないのだろう


人は人が裁くもの。でも人が人を殺すのはいけないこと

人以外のものは沢山殺して人は生きているのに、人が人を殺さないのは、人が人だから

人が殺していけないのは人だけじゃないはず。殺しちゃいけないのは、それは死んだら悲しむ人がいるから

正直、綺麗事はいらない

人はヒト以外の沢山の生き物の命の上に成り立っているということを忘れてはならない筈なのに

人が人を殺すとき、生きる為にその命を奪うだろうか

いつからか人は、朝・昼・晩、目の前に並ぶ命を当たり前のものと思い込むようになってしまった

あって当然。頂くのが当然。と

そうして命の重さ、大切さを見失ってしまった

そうして命の流れを、見失ってしまったのだ

生き物は生きる為に他の命を頂く

同じく人も、生きる為に命を頂く

生きる為に命をいただき、受けた命を今度は自分が次の命へ託す

そういう自然の流れを、宇宙のリズムを失ってはいけない

人として、生き物として、一つの命として






命は奪うものではない。頂くものだ。
“私”が今日を迎えることができるのも、沢山の命のおかげ。
固有の時間に終わりはあっても、純粋に“命”に終わりはない。
ただ、流れるだけ。