『この全世界で、たった一つだけ何でも叶えることができるとしたら、地球の為に一体何を願うでしょう?
温暖化の抑制?新エネルギーの誕生?絶滅危惧種の保護?

やっぱり、平和でしょうか。

みんなが幸せな、絶対的な平和を
やはり求めるのでしょうか。



正義や善といったものは不思議なもので、人やその生きる社会・宗教などでその姿を変えてしまいます。
だから何が一番良い願いなのか、なかなか決める事はできません。

そこでみんなは、多数決で決める事にしました。勿論、全員参加で後々不満の出ないように。

とんでもなく沢山のみんなが一票を投じる地球多数決は、多くの意見がぶつかり、各々で論議を交わし、難航するかと思われたみんなの希望の決定は・・・・思いの他すんなり決まりました。



多数決の結果、世界中のみんなは平和を得ました。

無益な戦争は無くなり、
環境汚染は止まって、
世界は幸せに包まれたのです。

みんなの願いが叶えられました。


こうして、地球上から人間が消え去ったのです。』






つい最近、どこかで読んだ、誰かの話です。
まあ趣旨というか方向性が同じだけで、本物をご存じの方からすれば
パクリもいいとこ。とんでもない駄文だ。
と言われても仕方ない出来です。すみません。

しっかし、どこで読んだのか思い出せず、一昨日からずっと悩んでます。
凄い衝撃を受けたにも関わらず、さっぱり元を思い出せません。
話を作ってくれた(教えてくれた)人に心からごめんなさい。誠に申し訳ないです。
そして、ありがとうございました。

また、もしこの話をご存じとあらば是非とも御一報ください。






上記の作品(もとい作文)は、うろ覚えの私が無い頭絞って私なりに童話風に書いたものですが、果たして話の要点は伝えられましたでしょうか?

“みんな”と聞いて、地球上の全人類60億人(もっと増えたかな?)だ
と、そう決め付けてしまい、“みんなの為”と謳いながらも結局は自分の事しか考えられない人間のエゴ

私はこの話を聞いたとき(見たときかな?)、何とも言えない生々しさと切なさ
そして言い表せない程の絶望感を感じました。