Sincerely for...

このお話は事実を元にしたフィクションです。 期待は小さく、思い出は大きく。

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思い出したらなんだか突然目の前に滝が流れた。




僕が初めて飼った犬は、拾った時と同じ顔をして死んでいった。


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私は本を読んでいる〜女性作家編〜


 つっても直近で読んだのは唯川恵と本谷有希子で、今読んでるのが山本文緒と有川浩(予定)なんで、こうして並べて見るとまあそうたいしたことないのかななんて思うわけです。

 唯川恵はまあ置いといて、ついこの間読了した「本谷有希子」この人の作品について。ショージキ僕は漫画も小説もいわゆるジャケ買いをしてしまうタイプでして(悪癖でありますな)。といってもこの『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』のカバー絵は、あの! 山本直樹センセイですよ! ほんとにもー・・・しかしながらここで僕の山本直樹愛を滔々と語りだしたところでそれは本題からの脱線以外の何者でもないのだからやめにし、というかもう既に脱線しているだろう! ということで話を戻しますと、戻しますと、、、えーっとなんだっけ?
 出会いは某世界的超大規模超書店、その姿なき密林の中で僕はコレに出会ったのです。デザインとしての素晴らしさは前述のとおりだけれども、いかんせん僕はニートであるからして慢性的な資金不足である。が、いやなにそれも大した問題ではない。本は万人に開かれていなくてはならないというように書店には立ち読みという素晴らしいサービス体系があるではないか! だが、僕はここで驚愕の事実にぶちのめされることになる。そうだ、密林での立ち読みは物理的に不可能だったのだ! だがここで購入を決めるのはまだ早い。僕の足元をみると自分ではない誰かの足跡が多数ある。かつて僕と同じように購入を夢見てこの密林に足を踏み入れていった者たちの残したものだ。そして僕はそれをありがたく利用させてもらう。1つには「コレはとんでもなく素晴らしい本です3冊は買いましょう!」と書いてあり僕はこれでこの本を高く評価している人がいることを知る。またひとつには「こんなペラッペラでスカッスカな本に500円も払う価値なし!」と罵っていらっしゃる御仁もおられ。と、そんな感じで彼らの足跡もとい簡易読書感想文を読んでいくと一つ気になるものが。それによると、なにやらこの作者の本谷有希子さんは演劇とか舞台とかつまりは劇作家の人らしく、しかもなかなかの賞をいただいてるとか。しかもこの件の本は三島賞候補になられたとか! うん! 買い!
 と、ここまでが買うまでのお話。
 で、内容の方なんだけど触れる? まあもうここまで書いたし触れなくてもいいかなぁなんて・・・いやいやそんな怠惰な僕ではありませんので仕方ないから君たちのためにめんどくせえなあとかなんでこんなことやってんだよ俺キチガイかよバカかよとか漏らしながら感想書いていきたいと思います(やっとこさ)。
 この作品は三人称視点を主軸にして作品を形作っています。この神の視点での地の文がまさに描写描写描写のうえに描写といった感じで、それが舞台となる典型的な日本の田舎の描写であり、そしてその村に役者たちが抱く閉塞感をじわじわと表現しているという意味では効果的なのかもしれないが、しかしながらマエヒョーバンのセンニューカンのバカヤローのせいかこの「ただそこにあるものを書き出す」という書き方が、「どうも劇の台本のト書きのようで味気ない」と言われても、まあ確かにそんなような気もする。
 お話の形の方に入りますと「ほほうなるほど」と思ったのは、ちいさな区切り区切りで焦点をあてる登場人物をコロコロとかえる手法。特に何も考えず脳みそパッパラパー状態でページをめくるとなにがどうなっているのかわからなくなるのです。ワケワカラン感じでフラフラさせて世界に引っ張り込み、登場人物ひとりひとりのドラマを魅せることで物語の深部へと引き摺り込む。
 ほいで、内容の方なのですけれども、これが、うーん・・・誰を主にして見るかにもよると思うんですよね。姉か、妹か、兄か、その嫁か。
 村という「実家」であり「牢獄のような場所]、そして脱出した先にある「希望の地」であり姉の挫折とそれでも捨てきれない夢の「目的地」としての東京。
 中身的には非常に陳腐です。先程の描写重視の三人称視点という書き方はその狙いも含め「正しい小説の書き方参考例」といってもいいくらいものが昔からありますし、挫折→文通→「しかしその相手が!」みたいなのはそろそろ古典と言ってもいいんじゃないかと言うくらいの展開なわけでして・・・
 いや! 面白かったんですよ! この古臭い形式に主役として当てられているのは明らかに姉さんなのですが、この作品自体の主役は妹なんですよね。つまり物語の表面上の主役と裏――とも言えないなにか中途半端な位置――の主役が異なる。ということにこの作品の面白さがあるのだろうと思う。


 まあ、まだ1回しか読んでないんだけどね。



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夏の夜空、晴れ。


久し振りに夢をみた。
そこには懐かしい空気と、淋しい思い出があるだけだった。


僕には悪い癖がある。
それをはっきりと注意されたのはその時の一度きりだったけれど、それ以前からその直すべき癖はしっかりと自覚していた。

他の人はどうなのか、それを知る術はないが、僕には自分が何を考えているのかわからない。
会話のうちに信念は大きく揺らぐし、答の方向性は二転三転する。間違ないと確信をもった言葉でさえきっぱりと応えることを躊躇ってしまう。
会話をしていると、この自分でも把握できていない“自分”が見透かされてしまいそうな気がして僕は相手と目を合わせることができなくなってしまうのである。

彼女に対しても、それは同じだった。
記憶とも言うべきその夢の中でも、それは同じだった。

彼女は逆に、余所見をしてくれない人だった。だから僕はいつも狼狽えてばかりだった。
そんな彼女の視線に僕は鬱陶しいとも愛しいともつかない感情を抱いていた。


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カテゴリ: きをく  おはなし 

始まりの夏の日の夢


身体が重い。重力で全身がベッドに沈んでいるのがはっきりとわかる。
いや、今この瞬間にも沈んでいっているのかもしれない。

ふっと、目の前が暗くなる。

僕は意識を失ってしまったのか、それすらもわからない。
それとも目を瞑ってしまったのか、それすらも考えたくない。

怠い。重い。苦しい。

それは圧し掛かるような圧迫感とは違った、吸い込まれるような、
深い深い闇の底へ落ちてゆくような孤独感と解放感だった。


いやな気温の高さだ。水気を含んだ生温かい大気が身体に纏わりついてくるようなしつこい暑さ。
点けっぱなしの扇風機から送り出されるぬるい空気が頬を撫でる。
なにかが、頭をよぎった。
ひとしずくの涙が閉じた瞼から枕へと落ちる。
ぼんやりと見えるオレンジの光は僕を包み込むようで、それが余計に腹立たしかった。
心の内を見透かしたようなその優しげな光が、譬えようもなく憎らしくなったのだ。

それは前にも見たことのある景色だった。
既視感というよりはすっかり忘れていた約束事を思い出したような、そんな感覚に近かった。
僕がいて、少し離れたところにその人がいる。暗くて顔がよく見えない。なぜかよくわからないが周囲が煩くて何を言っているのか聞きとることもできない。
もう少し近くに寄ろうと思っても身体を動かすこともできない。
何かを伝え終え僕のほうを見なおしたその顔はなんとも爽快で悲しげな顔をしていた。
その顔は、僕の知っているその人のどんな顔よりも美しかった
僕は何の反応も返すことはできなかった。
ただ、そこから離れてゆく後姿を見つめつづけることしかできなかったのだ
それからその人は、とうとう僕のもとを離れた。
いや、もともと僕のもとにいる気などなかったし、その頃にも特に意識して僕のもとにいるのだとも思ってなどいなかったのかもしれない。
しかしそれでも、後ろ姿しか見ることのなくなったその事実に、僕はまた打ちのめされることになるのだ。

そこまで思い出して、僕はまた泣いた。
今度ははっきりと、涙が頬を伝うのがわかった。
涙は温かく、そしてすぐに冷たくなった。



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カテゴリ: きをく  おはなし 

人生楽しんだもの勝ち。


人生の基本ラインをプラスに置けば、
きっとその人生は素敵なものになるのだろう。




基本的に頭の悪いタイプのマイナス思考な僕は、
その『人生を楽しむ』ってのをストレートにできないのです。

不真面目なのを悔いているなら真面目になればいいだけなのに、
それもせずにいつも後ろを見ている僕は何とも頭の悪いマイナス思考なのです。

石橋を叩いて壊す以前に、それを渡ろうともしないような情けない僕なのです。

僕は、僕には感謝してもしきれないような人がたくさんいる。
そしてその感謝の気持ちを何としても伝えなくてはならない人がいる。
それは、本当はもっと早く言いたかったのだけれど、結局言えたのはその日だった。
それも何とも遠くからの。

僕らしいといえば僕らしいけれど、やっぱり情けない。
そんな意気地なさの権化のような僕を、
見捨てず、見限らず、それどころか励ましてくれた、
気遣いにしたって勿体ない、
いったい何回転生して徳を積めば僕は追いつけるのか、

なんて事は言いません。

それよりも、
あんな素晴らしい人から得たものを自分の力にして、
今度は自分がどうするか。
という、プラスに自分を置いてゆけたら
と、思うのです。


ごめんなさいと、それ以上のありがとうを伝えられたので、
ひとまずはよかったかな。

謝罪<感謝≦尊敬


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カテゴリ: じぶん  きをく 

懐かしい夢の話



嘘をつく人が嫌いだ。
それは僕が僕を嫌う理由の一つ。
昔――と言えるほどの時は経っていないかもしれないが――ある人に「自分のことが嫌いだ」と言ったことがある。
そういう内容の事は今までに何人かに言ったりしたことがあって、別に“告げた”と言う事実事態にさして特別な所は無かったんだが。
僕は、その後の、彼女の返答に驚いたんだ。

どうしてそんな事を言う状況になったのか、今はっきりと思い出すことは出来ないけれど、たしかその時は学校からの帰り道で日も沈みかけていた頃だったと思う。
いつも思っていることだったから、僕は特にいつもと変わらない声の調子で、表情もさほど変化させずに“それ”をポツリと呟いた。
何の気なしに言った言葉に対する反応だし、別に大きな期待もしていなかったのだが、全くの無反応というのもちょっと困ってしまったので僕はつい彼女の方を見てしまった。正確には“彼女がいた方向”なわけだが。
並んで歩いていたはずの彼女は気づくとそこには居らず、僕の少し後ろの方で立ち止まっていた
斜め下の方を見ていたからはっきりとは見えなかったが、その立ち姿からなんとなく彼女が怒っているような空気を察知した僕は
「えっと・・・・・なしたの?」
と、文字で書いてもわかるくらいに恐る恐る近づいて、訊いてみた。
顔を上げた彼女は口を真一文字に口を結んで僕を見つめた。普段は明るく、快晴のような笑顔の似合う彼女がみせた突然の表情に僕はついひるんでしまったのだった。力のこもった黒目勝ちの円らな瞳は涙に濡れている・・・・・・ように見えなくも無かった。
問題は彼女が怒るにしろ泣くにしろ、タイミングや状況的に原因がこの僕であることは明らかで、だったらどっちになるとしても僕はここで何らかのフォローをしなくてはならない。いや、するべきだ。
しかし、思うだけなら誰にだって出来る。問題は“何をするか”なのだが・・・あー・・・果たしてこのなにもわからない状況で一体何ができようと言うのか。
僕の苦手な“真面目な空気”に、耐え切れず目を逸らしてしまったところでやっと彼女が口を開いた。
「どうしてそんな悲しいこと言うの」
言葉の内容からして恐らく語尾にはクエスチョンマークがついて然るべきなのだろうが、僕の心境と彼女の声の勢いから問いかけのニュアンスを感じ取ることは出来なかった。

「悲しい」というのは、あまり言われ慣れていない感想だった。
「そんなこと無い」とか「なんでそう思うの?」とかいった範例的な返答を差し置いて出てきた彼女の「悲しい」という感想に、僕は
「・・・悲しい?」
と、言われたことをそのまま返すことしか出来なかった。
それからまた、暫くの沈黙があって
「自分のことが嫌いだなんて、そんなの淋しすぎるよ」
そういえば、彼女は前に「自殺は淋しいからしちゃいけない」と言っていた。僕は“淋しい”より“悲しい”じゃないかと思ったのだが、彼女が言うには
「自分を殺すっていうのは、最終的には誰の為にもならないじゃない。別に誰かの為に生きることが素晴らしいとか言いたいんじゃなくて・・・自分で自分を殺しちゃったら、そりゃあ自分を苦しめる誰かから逃げることは出来るでしょうけど、それと同時に自分を認めてくれる人を否定するって事じゃない?どんなに散々な人生を送ってきたあんたにだって、それも全部ひっくるめて認めてくれる人はいるでしょうよ。愛なんてくさい言葉は遣いたくないけど、自分を殺すって事はそういう愛情も否定するって事なのよ。そんなのって、すごく悲しくて、淋しいことじゃない」
彼女のマシンガンから放たれた銃弾は、僕に息継ぎの暇も与えず飛び去っていった。
一度火がつくと炎になって灰になるまで収まらないのが彼女の性分なのだが、その時ばかりは午後の予鈴と移動教室に阻まれ強制終了させられた。
その後も「せめて支えてくれた周りの人たちに恩返ししてから逝くべき」とか「そもそもせっかく授かった命がもったいないとは思わないのかしら」などとだいぶぼやいていたが、放課後近くにはもうすっかりいつも通りの明朗快活な姿を取り戻しており、それを横目に僕もいつも通りによれた鞄を肩に提げるのだった。
と、そこまで思い出してやっとそれが今日の出来事だったと気づくこの脳みそは一体どんな原理で動いているのか、もとい正常に動作しているのか、疑問を感じずにはいられなかった。

ところで彼女の方はというと、これほど僕が黙っていたのだから今日の昼の分もまとめての集中砲火が降り注いでもよかったのだが、意外なことに彼女もまた僕と同様に黙ったままで俯いていた。
人通りは少ないとはいえ路上で一定の距離を置いたまま向かい合ってただただ立ち尽くす姿は、はたから見ればおかしな光景で、時間も過ぎてゆくだけだし何より恥ずかしかったので、僕らは帰り道の続きを歩き出した。
「帰ろう」と声をかけても彼女はだんまりを決め込んでいたので歩き出すのにもまた時間をかけてしまったが、そんなことより僕はこのぽっかりと空いてしまったこの隙間をどうやって埋めようかということで頭がいっぱいだった。
2,3歩後ろにはつま先を見ながら歩く女の子がいて、こんな風になった原因はなの僕だからいっそ一思いに謝ってしまおうかとも考えたが、理由もはっきりしないままに謝ってしまうのは自分自身の僅かばかりのプライドが許してくれなかった。

足音をBGMに、無言のまま歩くうちにとうとう彼女の家まで到着してしまった。
普段なら、笑ってない時間の方が少ない彼女が扉の向こうに消えるまで眺めてから、小さな達成感をかみ締めつつ帰宅するのだが、今日のこの状況でその達成感は味わえそうに無い。というよりこのまま今日が終わるのはすごく不愉快だった。
その気持ちは彼女も一緒だったのか、とれとも不思議な念波で伝わってしまったのか、気づかぬうちに声に出していたのかは定かではないが、彼女もまた公道のぎりぎり内側に突っ立っている僕と同様に、玄関の扉の一歩手前で立ち止まっていた。
未だに俯いたままの背中にかけるべき言葉が最後まで見つからなかった僕は結局それを言ってしまった。
「ごめん。」
理由はわからないけど謝っとけばなんとかなるだろ。などといった短絡的な考えで言ったつもりは全く無かった。
ただ、帰り道はいつものことでも、僕にとってその時間は何物にも変えがたい楽しい時間で、それはきっと、たぶん彼女にも同じことだろうから・・・・・それを僕の発言で潰してしまったのなら、謝るより他にすべきことが見当たらなかったからだった。
「それ、前にも聞いたよ」
小さな背中は小さな声で呟いた。
「謝るのはもういいから。  私がいること・・・忘れないで」

いつもより2時間以上遅い帰宅時間について母親からこっぴどく叱られた後、冷え切った飯をさっさと片付けてから部屋に戻り、制服のままベッドに寝転んだ。
それから、彼女の最後の言葉の意味を考えているうちに眠ってしまった。
言われた直後の、首筋の辺りがあったかくなるような不思議な感覚と、彼女の囁くような声の中で、僕はとても幸せな夢を見た。



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愛するより愛されたい                     なんて。



きもいタイトルはお許し下さい




文脈はありません




今の、最近の心情です



このケータイ、文章編集中に電源ボタン押しても文章を続きから書き始められるので素敵です




元々受け身な人間だから“する”より“される”方が楽




24日に来てくれなかったサンタさん、もしよろしかったら僕に根性を下さい




あれ?涙が止まらないよ?何故?年?




春が来るのが怖いです。何かが遠くへ行ってしまうような気がして




明日の自分、未来のことはわからない。昨日の自分、そんな過去のことは忘れた。 なんて、余裕で言ってみたい




扉を開いたらそこは異次元で、カーテンを開けたら外は摩訶不思議の風景で、食べ物には恐ろしい病がはびこっていて、布団をめくると僕は別人で、朝目覚めると昨日までの記憶が無くなってて、電気を消すと世界が消えて、瞼を開いても光は無く、耳を澄ましても音は無く、口を開けても出る言葉は無いままに。そんな事が事実として僕の前に現われるのが恐ろしくて堪らない




本当は凄くセコいし、臆病でズルいし、エロいし・・・弱くてマイナス思考で変態で・・・。そんなの知らない?ああ、知らないだろうね。殆ど誰にも言ってないから。え?そういう意味じゃない?そんなの知らないよ




私を知って下さい。知りたがって下さい。しつこく訊いて下さい。そういうのは迷惑にならないんです。私という人間には。




僕の手を握って。強く、強く握って。




人が夢に見るられることは、人が実現できることだという。ならば何故、人の見る夢は儚いと言うのか




寒い。ちょっとトイレ行ってくる




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